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| 戦後60年が経過した。象徴天皇、主権在民、恒久平和の新憲法も還暦を迎えた。おりしも、わが国で道州制導入の声が上がっている。 |
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何故、今、道州制が論じられるか |
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「道州制」の導入とは、「国のかたち」を改めることである。現在の日本の閉塞状況は、明治維新以降、欧米諸国を政治・経済・外交・防衛面でキャッチアップするための中央政権体制を続けてきたことにある。去年から今年にかけて止らない社会各界に旦る「偽装」の発覚がある。
これは中央集権体制の下での規制とそれに基づくコントロールがもはや完全な機能不全に陥っていることを物語る。新しい「国のかたち」を求めざるをえないことを如実に示すひとつの典型といえる。
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一極集中で文化は死滅 |
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もはや日本の人口も経済も、中央集権・一極集中の枠組みには収まらなくなっている。83兆円を超える国家予算は国民一人一人にとって、その是非も問えぬほど膨大である。主権在民とはいえ、中央政治が手の届かぬところにあり、若者の政治離れも一層加速している。中央集権の一極集中で、中央と地方の格差が拡大していることは改めて述べるまでもない。
さらに恐ろしいことは、高齢化が地方の過疎化にドライブをかけ、日本民族の「ふる里」が消滅しようとしている。国際化の中で、日本の伝統芸術の伝承も滅亡の危機に瀕しつつある。又、若者の地元離れが進み、各地の伝統文化も都市部への一極集中・画一化の弊害の波におおわれている。
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政治主導で新しき進路を |
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2006年2月、小泉首相の諮問機関である第28次地方制度調査会は「道州制のあり方に関する答申」を提出した。内容はともかく、この新たな動きに対し、複数の県知事から抵抗の旗が振られている。州庁所在地を何処にするかが不明とか、中央と地方の役割分担が不明確とか、俗にいう地方エゴ丸出しの旗振りである。
日本の「国のかたち」を改めようという時に当たり、逆行は如何なものか。かって、江戸城無血開城に名を残した、勝海舟、西郷隆盛、ひいてはNHKの大河ドラマの主役、天璋院篤子の心情がしのばれる。
新たな日本の「国のかたち」の誕生に各政党も本気で取り組むべきだ。衆参ねじれ国会の調整をすることのみを国民は求めていない。この閉塞感を打ち破る、新しい国づくりを主導することこそ政治の使命である。今こそ国民のために体を張って戦う政治家と党の命運をかけて新しき進路を示す政党の出現が待たれる。
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